売却を検討している不動産が結露を起こしやすく、困っている方も多いのではないでしょうか。
そのような状況にある不動産は売却が難しくなる可能性が高いため、事前に売却する方法を押さえておくことが大切です。
そこで今回は、結露しやすい原因と売却する際のデメリット、売却するための方法をお伝えします。
不動産売却に影響はある？建物が結露する原因とは
家が結露する原因として、物件の構造における問題が挙げられます。
窓周りはもっとも結露を起こしやすい部分であり、とくにアルミサッシの窓は断熱性が低いため結露が多く発生してしまいます。
近年の住宅でよく見られる高気密・高断熱の構造は空気の循環が悪くなりやすく、施工時の湿気対策が十分でない場合は結露が起きるでしょう。
老朽化による雨漏りや水漏れによっても室内の湿気が上がるため、結露の原因となります。
また日々の生活によっても結露が起きやすい状況を作ってしまう可能性があるので注意が必要です。
部屋干しや加湿器を使用することでも室内の湿気が高くなり、結露の原因となることもあるでしょう。
結露しやすい不動産を売却するときのデメリットは？
デメリットとして挙げられるのは、カビやダニの発生により入居者の健康に悪影響を及ぼす恐れがあることです。
カビが体内に入ると、アレルギー性鼻炎、気管支炎、肺炎などを発症する可能性があります。
また結露は建物そのものを傷めるため、売却活動も不利になる可能性があるでしょう。
窓周りに発生する結露であればすぐにタオルで拭き取ることで対応できますが、実は表面だけではなく壁の内部でも結露が起きていることを認識しておかなければなりません。
内部の結露は被害をすぐに察知することが難しく、気付いたときにはシロアリが柱を傷めていたということも考えられます。
結露しやすい不動産を売却する方法は？
結露しやすい不動産を売却するためには、修繕してから売却するという方法が良いでしょう。
結露が発生しやすい窓周りを樹脂製のサッシに変更することや、断熱コーティングや結露防止シートを設置することで対応できます。
工事費用は自身で負担する必要があるため、あらかじめ予算を確保しておくことが大切です。
内部結露で柱などが腐食していたりシロアリが繁殖していたりする場合は、修繕費用を抑えるためにも、更地にしてから売却することをおすすめします。
万が一、結露があることを隠して売却した場合には、契約不適合責任を問われて損害賠償や契約解除を求められる可能性があります。
そのため物件に不具合があることを認識している以上、必ず買主に事前に伝えるようにしましょう。
まとめ
建物に結露が起きることでカビやダニの発生、シロアリ被害を引き起こし、物件全体にも大きな影響を与えてしまいます。
結露しやすい物件を売却する際は、状況を確認したうえで修繕工事もしくは更地にして売却するなどの適切な対策をすることがおすすめです。
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